会計ソフトの乗り換え手順|勘定科目の対応づけが作業の山【2026】

会計ソフト
📅 公開: 2026年7月16日 / 最終更新: 2026年8月22日


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「今の会計ソフトが使いにくい。でも乗り換えって、データが消えたり確定申告に間に合わなかったりしそうで怖い」。そう感じて手が止まっている方は多いはずです。

実は、freeeとマネーフォワードの移行は手順さえ押さえれば1日で片付きます。この記事では、つまずきやすいポイントも含めて具体的にまとめました。

📝 この記事の作り方

料金は各社公式サイトで2026年8月に確認した目安です。不明な項目は「公式で要確認」と明記しています。評判は公開レビューの傾向を要約したもので、口コミの創作は行っていません。

✅ 結論

乗り換えは「①現ソフトから書き出し→②残高・開始日の設定→③新ソフトへ取込→④銀行・カード連携の再設定」の4ステップ。期首(会計年度の切り替わり)に合わせて移行すると最もラクです。会計データそのものの完全移行は難しいため、原則は「残高の引き継ぎ+新年度から新ソフト」が現実的です。

会計ソフト乗り換えの全体像(4ステップ)

まずは移行の流れを俯瞰しましょう。freee→MF、MF→freeeのどちらでも基本は同じ4ステップです。

1 2 3 4 現ソフトで書出し 残高・開始日設定 新ソフトへ取込 連携の再設定

▲ 乗り換えの4ステップ。番号順に進めれば迷いません。

ステップ1:現ソフトからデータを書き出す

仕訳データ・取引先・勘定科目などをCSVで書き出します。あわせて、直近の「貸借対照表」「残高試算表」を出力しておくと、次のステップの残高入力がスムーズです。

ステップ2:新ソフトで残高・開始日を設定する

新しい会計ソフトで会計期間を設定し、期首残高(現金・預金・売掛金など)を入力します。ここが移行の心臓部です。前ソフトの残高と一致させることが最優先。

ステップ3:新ソフトへ取り込む

取引先マスタや勘定科目をCSVで取り込みます。仕訳データは形式が合わず取り込めない場合も多いため、新年度から新ソフトで記帳を始めるのが安全です。

ステップ4:銀行・カード連携を再設定する

新ソフト側で銀行口座・クレジットカードの自動連携を再設定します。連携ルール(勘定科目の自動仕訳設定)はゼロから作り直しになる点に注意しましょう。

乗り換えのメリットと注意点

✓ メリット ・自分に合う操作性に変えられる ・連携できる銀行/サービスが増える ・料金プランを見直せる ・電子契約や請求と一本化できる ・古いデータを整理できる △ 注意点 ・仕訳の完全移行は難しい ・連携ルールは作り直し ・期中の移行は残高合わせが手間 ・慣れるまで操作に時間がかかる ・過去分は旧ソフトで要保管

▲ 乗り換えは自由度が上がる一方、移行の手間は避けられません。

freee と マネーフォワード の比較

乗り換え先を決めるうえで、両者の料金と特徴を整理します。料金は2026年8月時点の目安です。

比較項目 freee会計 マネーフォワード
最安プラン スターター 月約980円〜 パーソナルミニ 月約900円〜
標準プラン スタンダード 月約1,980円〜 パーソナル 月約1,280円〜
上位プラン プレミアム 月約3,000円台
(公式で要確認)
パーソナルプラス 月約2,980円〜
操作の分かりやすさ ◎ 簿記ゼロでも直感的 ○ 明細連携が得意
向いている人 初心者・簿記に不安がある人 拡張性・コスパ重視の人
拡張・連携 ○ 電子契約(freeeサイン)等 ◎ 連携サービスが豊富

※料金は2026年8月時点の目安。プランの詳細・最新価格は各社公式でご確認ください。

最安プランの月額目安(円) freee 980 MF 900

▲ 最安プランはほぼ横並び。決め手は操作性と連携範囲です。

こんな人はこの乗り換えがおすすめ

🔰

簿記が苦手な人

MFやyayoiからfreeeへ。○×形式の入力で迷いにくい。

🔗

連携を増やしたい人

freeeからMFへ。銀行・サービス連携の幅を重視する人に。

💰

コストを見直す人

プラン構成が合わなくなったら、期首を機に乗り換えを。

まとめ:乗り換えは期首に、手順どおりで怖くない

会計ソフトの乗り換えは、①書き出し→②残高設定→③取込→④連携再設定の4ステップ。期首に合わせれば残高合わせの手間が最小になります。仕訳の完全移行は難しいため、過去分は旧ソフトで保管し、新年度から新ソフトで始めるのが現実的です。

簿記に不安があるならfreee、連携やコスパ重視ならMFが有力候補。まずは無料プランやお試しで操作感を確かめてみましょう。

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※本記事の料金・仕様は2026年8月時点の目安です。改定される場合があるため申し込み前に必ず公式でご確認ください。

あわせて読みたい

乗り換え先候補として、弥生の実際の評価も見ておくと選びやすい。

乗り換えの手間は「勘定科目の対応づけ」に集中する

データの移行そのものはCSVの出力と取り込みで済みます。時間がかかるのは、勘定科目の名前がソフトごとに違うため、対応表を作りながら移す作業です。

たとえば「通信費」はどのソフトにもありますが、「支払手数料」と「支払報酬」の切り分けや、独自に作った科目の扱いは一致しません。取引の種類が多い事業ほど、この作業に時間がかかります。

移行の手順

順番 やること 注意点
1 移行元で仕訳データをCSVで出力する 出力できる期間の範囲を確認する
2 勘定科目の対応表を作る ここが作業の山。独自科目は移行先で先に作る
3 移行先で期首残高を入力する 現金・預金・売掛金・買掛金・固定資産
4 仕訳データを取り込む 取り込み後、合計額が移行元と一致するか確認
5 銀行・カードの連携を設定し直す 重複して取り込まれないよう開始日を指定
6 移行元を解約する 解約の締め日を確認してから

4番の確認を飛ばさない

取り込んだあとに、売上と経費の合計額が移行元と一致するかを必ず確認してください。対応づけが1つずれていると、その科目の分だけ金額が変わります。年末になって気づくと、1年分をさかのぼることになります。

乗り換えるタイミング

期の途中で移すと、1年分の帳簿が2つのソフトに分かれます。確定申告のときに両方から数字を集めることになり、移行の手間より、申告時の手間のほうが大きくなります

タイミングの目安

  • 個人事業主なら1月1日から新しいソフトで記帳を始める
  • 法人なら期首から切り替える
  • 前年分の申告が終わってから移行作業に入る
  • 移行元は、法定保存期間のあいだ参照できる状態を確保してから解約する

移行しないという選択

過去のデータを移さず、新しいソフトは当年分から始める方法もあります。過去分は移行元から出力したPDFとCSVで保管し、参照が必要になったときだけ見る形です。

過去データを移すべき場合

・固定資産の減価償却が続いている
・赤字の繰越がある
・売掛金・買掛金が期をまたいでいる
・過去との比較を画面上で見たい

移さなくてよい場合

・取引がその年で完結している
・固定資産がない
・過去分はPDFで足りる
・移行の作業時間を節約したい

固定資産と繰越欠損金は移さないと計算が続きません。この2つがなければ、当年分から始めるほうが早い場合が多くなります。

移行元でやり残しがないか確認する

解約すると画面が見られなくなります。解約前に、必要なものをすべて手元に出しておいてください。

解約前に出力するもの

  • 仕訳データ(CSV)
  • 確定申告書と決算書(PDF)
  • 固定資産台帳
  • 取引先の情報(請求書機能を使っていた場合)
  • 請求書の控え(電子で発行したもの)

帳簿には保存期間がある

帳簿と関係書類は原則7年(欠損金が生じた事業年度は10年)の保存が必要です。サービス上で見られなくなっても、自社側で保存する義務は残ります。出力したファイルは、取引年月日・金額・取引先で検索できる形で保管してください。

移行後の最初の1か月

移行の作業が終わっても、そこで完了ではありません。最初の1か月は確認しながら進めてください。

確認する項目 見るところ
連携が二重になっていないか 同じ取引が2件登録されていないか
勘定科目の提案が学習されているか 提案が的外れなら、正しい科目に直して学習させる
期首残高が正しいか 預金残高が実際の通帳と一致するか
未処理の明細が残っていないか 未処理の件数がゼロになるまで片づける

3番目の預金残高は、月末に必ず突き合わせてください。ここがずれたまま進むと、年末に原因を1年分さかのぼることになります。

よくある質問

Q. 会計ソフトの乗り換えは大変ですか?

A. データの出力と取り込み自体は難しくありません。時間がかかるのは勘定科目の対応づけです。ソフトごとに科目名が違うため、対応表を作りながら移す作業が必要になります。

Q. 乗り換えるベストなタイミングはいつですか?

A. 年度の区切りです。個人事業主なら1月1日から、法人なら期首から。期の途中で移すと1年分の帳簿が2つに分かれ、確定申告のときに両方から数字を集めることになります。

Q. 過去のデータは必ず移す必要がありますか?

A. 固定資産の減価償却が続いている場合と、赤字の繰越がある場合は移す必要があります。それ以外なら、過去分はPDFとCSVで保管し、新しいソフトは当年分から始めるほうが早く済みます。

Q. データはどの形式で出力できますか?

A. 主要なソフトは仕訳データをCSVで出力できます。出力できる期間に制限がある場合があるため、解約する前に必要な範囲をすべて出しておいてください。

Q. 取り込んだあとに確認することはありますか?

A. 売上と経費の合計額が移行元と一致するかを必ず確認してください。勘定科目の対応づけが1つずれていると、その分だけ金額が変わります。

Q. 連携の設定はやり直しですか?

A. やり直しになります。設定する際は取り込みの開始日を指定し、移行元ですでに取り込んだ期間と重複しないようにしてください。

Q. 移行元はすぐ解約してよいですか?

A. 帳簿には法定の保存期間があります。参照できる状態を確保してから解約してください。解約の締め日も事前に確認しておかないと、次期の請求が発生します。

Q. 乗り換えると確定申告の内容は変わりますか?

A. 正しく移行できていれば変わりません。ただし勘定科目の分類が変わると、決算書の内訳の見え方が変わることはあります。

Q. 解約前に何を出力しておくべきですか?

A. 仕訳データのCSV、確定申告書と決算書のPDF、固定資産台帳、取引先情報、電子で発行した請求書の控えです。解約するとサービス上では見られなくなります。

Q. 移行したあと、最初に確認することは何ですか?

A. 預金残高が実際の通帳と一致するかです。ここがずれていると、年末に原因を1年分さかのぼることになります。あわせて、同じ取引が二重に登録されていないかも確認してください。

Q. 帳簿はいつまで保存が必要ですか?

A. 原則7年です。欠損金が生じた事業年度については10年になります。サービスを解約しても、自社側で保存する義務は残ります。

Q. 乗り換え中に確定申告の時期が来たらどうしますか?

A. 前年分の申告が終わってから移行作業に入ってください。申告と移行を同時に進めると、どちらの数字を見ているのか分からなくなります。

Q. 移行先で科目名が見つからない場合は?

A. 移行先で先に科目を作ってから取り込んでください。取り込み時に存在しない科目があると、取り込みが失敗するか、別の科目に寄せられます。

Q. 固定資産の情報も移せますか?

A. 固定資産台帳を出力し、移行先で登録し直すのが確実です。取得日、取得価額、耐用年数、既償却額を正しく入れないと、その年の減価償却費が変わります。

Q. 移行の作業時間はどれくらいですか?

A. 取引の種類と科目の数によります。科目が20前後で取引が単純なら半日、独自科目が多く取引の種類が多い事業なら数日かかることもあります。

Q. 乗り換えたあと、税理士に伝えることはありますか?

A. 顧問税理士がいる場合は、乗り換える前に相談してください。税理士側が対応していないソフトに移すと、データの受け渡しに変換作業が発生し、結果として手間が増えます。

Q. 複数年分をまとめて移行できますか?

A. 技術的には可能ですが、勘定科目の対応づけを年ごとに確認する必要があり、作業量が年数分になります。固定資産と繰越がなければ、過去分は出力したファイルで保管し、当年分から新しいソフトで始めるほうが早く済みます。

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