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個人事業主の会計ソフトは、実質 freee か マネーフォワード の二択になりがちです。どちらも定番で、公式を見ても「うちが一番」と書いてある。だから迷います。
結論から言うと、2社は思想が違うだけで、優劣ではありません。この記事は、その違いを図と数字で見えるようにして、あなたに合う方を選べるようにしました。
📝 この記事の作り方
✅ 結論(先に要点)
② マネーフォワード=料金が安めで、明細連携・拡張が強い「コスパ・拡張」重視。
迷ったら、会計が初めてなら freee、コストと拡張性なら マネーフォワード。どちらも無料で試せます。
▲ freeeは「はじめやすさ」、マネーフォワードは「拡張・コスパ」。立ち位置が違うので、合う方が人によって分かれる。
【総合評価】6項目でレーダー比較
6項目で点数化しました。形の違いが、そのまま2社の個性です。
■ freee■ マネーフォワード
▲ 編集部の6項目評価(公式情報と公開レビューをもとにした相対評価・主観を含みます)。freeeは使いやすさ、MFは料金・機能・連携が強い。
料金比較【2026年8月・個人プラン】
| プラン | 月額の目安(年払・税抜) | 向く人 |
|---|---|---|
| MF パーソナルミニ | 約900円〜 | 最小機能で安く済ませたい |
| freee スターター | 約980円〜 | はじめての個人事業主 |
| MF パーソナル | 約1,280円〜 | 請求・経費まで一通り |
| freee スタンダード | 約1,980円〜 | レポート・消費税対応も |
| MF パーソナルプラス | 約2,980円〜 | 電話サポート重視 |
2026年8月に両社公式で確認した目安(税抜・年払い基準)。月払いは割高になり、プランや時期で変わります。上位プラン・法人プランの詳細と最新額は公式でご確認ください。両社とも無料お試しがあります。
▲ 入口はMFミニが最安。同格帯ではMFがやや安めだが、機能の中身が違うので額だけで決めないこと。
【機能対応表】freee と MF の違い
| 項目 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 初心者の使いやすさ | ◎ | ○ |
| 料金の安さ | ○ | ◎ |
| 口座・カード連携 | ○ | ◎ |
| スマホアプリ | ◎ | ○ |
| インボイス・電帳法対応 | ◎ | ◎ |
| 他ソフト連携・拡張 | ○ | ◎ |
◎=特に強い/○=対応。2026年8月時点、両社公式情報をもとに編集部が整理。詳細は公式でご確認ください。
【図解】どっち?30秒フロー
▲ 「初めてか」「コスト・拡張を重視するか」の2問で、合う方が決まる。
2社を1社ずつ解説
freee 会計
向く人 会計が初めて。簿記の専門用語につまずきたくない人。スマホ中心で完結させたい人。
特徴 「○◯を買った」に答える感覚で入力でき、簿記を知らなくても帳簿ができる。確定申告まで画面の案内どおりで完了しやすい。
料金 個人はスターター約980円〜/スタンダード約1,980円〜(年払・税抜・目安)。詳細は公式で要確認。
マネーフォワード クラウド
向く人 コストを抑えたい人。銀行・カードの明細連携を重視する人。将来ほかのクラウド業務ソフトとつなげたい人。
特徴 明細の自動取得・仕訳が強く、料金も安め。給与・請求など同社の他サービスと連携して業務全体を効率化しやすい。
料金 個人はパーソナルミニ約900円〜/パーソナル約1,280円〜(年払・税抜・目安)。詳細は公式で要確認。
【図解】タイプ別・向いているのはどっち
会計ソフトが初めて
簿記が不安・スマホ中心で完結したい
→ freee
コスト・拡張を重視
連携や他ソフトとの発展を見据える
→ マネーフォワード
まとめ:初めてなら freee、コスパ・拡張なら MF
2社は優劣ではなく思想の違いです。迷いなく使い始めたいなら freee、コストと拡張性なら マネーフォワード。どちらも無料で試せるので、実際の画面を触って決めるのが確実です。
まずは、会計が初めての方に扱いやすい freee から触ってみてください。
※本記事の料金は2026年8月時点で両社公式サイトを確認した目安(税抜・年払い基準)です。プラン改定・キャンペーンで変わる場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。「公式で要確認」は、公式ページ上で条件が単独では確定しにくい項目です。
比較の軸は機能表ではなく「簿記を知っているか」
両者の機能一覧を並べても差はほとんど出ません。銀行連携も確定申告書の作成も、どちらもできます。実際に使い勝手を分けているのは、帳簿の入力をどう考えているかという設計思想の違いです。
| 観点 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 入力の単位 | 「取引」(◯◯に払った/◯◯から入った) | 「仕訳」(借方と貸方) |
| 簿記の知識 | 不要な前提で設計 | ある前提に近い |
| 画面の用語 | 日常語に置き換えられている | 簿記の用語がそのまま出る |
| 向いている状態 | 開業したばかり。帳簿の経験がない | 簿記を学んだ。他社ソフトの経験がある |
| 税理士とのやり取り | 仕訳形式に切り替えれば可能 | 仕訳の形なので話が早い |
※公開情報をもとにした運営者の相対評価です。効果や適合性を保証するものではありません。
選び方は1問で決まる
「借方・貸方と言われて意味が分かるか」。分かるならマネーフォワード、分からないならfreee。これで大半は決まります。機能の細かい差を比べるのは、この判断のあとで十分です。
それでも迷う場合の3つの追加基準
1. 顧問税理士がいるか
税理士が使い慣れたソフトを指定してくることがあります。指定があるならそれに従うのが全体の手間としてはいちばん少なくなります。やり取りのたびにデータを変換する作業が消えるためです。
2. 連携したい口座・サービスの数
銀行、カード、決済サービス、ECモールなど、取り込みたい先が多いほど連携対応数が効いてきます。契約前に、自分が使っているサービスが対応一覧にあるかを両社のサイトで確認してください。
3. 法人化の予定があるか
どちらも法人向けプランがありますが、移行の手順と料金体系は異なります。2〜3年以内に法人化する見込みがあるなら、その時点の移行方法まで確認しておくと後戻りが減ります。
乗り換えを前提に考える
最初の選択を完璧にする必要はありません。どちらも仕訳データをCSVで出力できるため、乗り換えは可能です。
乗り換えるときに必要な作業
- 仕訳データをCSVで出力する
- 勘定科目の対応づけをやり直す(名称が完全一致しない)
- 期首残高を新しいソフトに入力する
- 銀行・カードの連携を設定し直す
- 過去分の帳簿は、法定保存期間のあいだ参照できる形で残す
手間の大半は勘定科目の対応づけです。そのため乗り換えるなら年度の区切りに合わせるのが定石になります。期の途中で移すと、1年分の帳簿が2つのソフトに分かれます。
どちらでも変わらないこと
ソフトを変えても減らない作業があります。ここを期待して選ぶと、どちらでも不満が残ります。
ソフトで減る作業
・明細の手入力
・転記と計算のミス
・確定申告書の作成と提出
・過去の取引を探す時間
ソフトでは減らない作業
・どの勘定科目に当てるかの判断
・事業用と生活用の按分
・レシートを保管する手間
・事業用口座を分ける初期設定
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料金は「プラン名」ではなく必要な機能で比べる
両社ともプランが複数段階あり、名前だけを並べても対応関係がつきません。比べるときは自分に必要な機能を先に決めて、それが含まれる最も安いプラン同士を並べてください。
必要な機能を決める4つの質問
- 消費税の申告が必要か(課税事業者かどうか)
- 請求書の発行を同じサービスで行うか
- 電話サポートを使うか
- 従業員がいて給与計算が必要か
この4つが決まると、必要なプラン帯が両社とも1つに絞れます。そのうえで年額を比べれば、機能の抜けがない状態で金額を比較できます。※プラン構成と金額は改定されるため、最新は各社公式でご確認ください。
無料期間で比べるときのやり方
両方を試すのは有効ですが、比べ方を間違えると意味がありません。
片方に本番、片方に適当なデータを入れても比較にならない
同じ月の取引を両方に入力してください。件数と種類が同じでなければ、作業時間も画面の分かりやすさも比べられません。面倒でも1か月分を2回入力する価値はあります。
無料期間中に測ること
- 1か月分の入力にかかった時間
- 勘定科目の提案が当たっていた割合
- 自分の銀行・カード・決済サービスが連携できたか
- 分からないときに、調べて解決できたか
1年使ったあとに見直す
最初の選択を固定する必要はありません。1年使えば判断材料が揃います。
| 1年後の状態 | 取るべき行動 |
|---|---|
| 月の作業時間が1時間を超えている | 連携の設定と、事業用口座の分離を見直す |
| 使っていない機能がある | プランを1段下げられないか確認する |
| 勘定科目の判断に毎回迷う | 税理士に相談できるプラン、または顧問契約を検討する |
| 画面の考え方がどうしても合わない | 年度の区切りで他社へ移す |
| 課税事業者になった | 消費税申告に対応するプランへ上げる |
乗り換えは可能ですが、勘定科目の対応づけをやり直す手間があります。移すなら年度の区切りに合わせてください。
どちらを選んでも最初にやること
ソフトを決めたあとの共通作業
- 事業用の口座とカードを、生活用と分ける
- 事業用だけを連携する
- 期首残高を入力する
- 毎月の締めを翌月の第1週に固定する
- 1か月分の作業時間を測っておく(見直しの基準になる)
この5つをやるかどうかで、1年後の作業時間が大きく変わります。ソフト選びよりも、事業用口座を分けることのほうが効果が大きい場面も少なくありません。
よくある質問
Q. freeeとマネーフォワード、結局どちらがよいですか?
A. 借方・貸方という言葉の意味が分かるならマネーフォワード、分からないならfreeeです。両者の差は機能ではなく、簿記の知識を前提にしているかどうかにあります。
Q. 機能に大きな差はありますか?
A. 銀行連携も確定申告書の作成も、どちらもできます。機能一覧で比べてもほとんど差は出ません。使い勝手を分けているのは入力の考え方です。
Q. 料金はどちらが安いですか?
A. プラン構成が異なるため、必要な機能を決めてから比べる必要があります。消費税申告に対応するか、サポートを付けるかで必要なプラン帯が変わります。金額は改定されるため、契約前に各社公式でご確認ください。
Q. 税理士に依頼している場合はどちらを選ぶべきですか?
A. 税理士が使い慣れたソフトに合わせるのがいちばん手間が少なくなります。指定がある場合はそれに従ってください。
Q. あとから乗り換えられますか?
A. 仕訳データをCSVで出力できるため可能です。ただし勘定科目の対応づけと期首残高の設定をやり直す必要があるため、年度の区切りに合わせるのが定石です。
Q. 両方を無料期間で試してもよいですか?
A. 有効な方法です。ただし同じ月の取引を両方に入力して比べてください。片方に本番の取引、もう片方に適当なデータを入れると比較になりません。
Q. 会計ソフトを使えば経理の知識は要らなくなりますか?
A. なりません。どの勘定科目に当てるかの判断、事業用と生活用の按分は人が決める作業として残ります。ソフトが減らすのは入力と計算です。
Q. 青色申告特別控除の65万円はどちらでも受けられますか?
A. ソフトの違いではなく申告の仕方で決まります。複式簿記による記帳、貸借対照表と損益計算書の添付、期限内申告に加えて、e-Taxによる電子申告または優良な電子帳簿の保存が必要です。


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