💼 編集部レビュー|AI議事録ツールの実検証
📌 この記事の立場
この記事は、tl;dvとNottaを実際に使い比べた編集部の視点でまとめたものです。料金・機能は2026年6月時点で各社公式を確認した内容で、仕様は変わることがあります。最新情報は必ず各公式サイトでご確認ください。
ZoomやTeams、Google Meetでの打ち合わせが当たり前になって、地味に効いてくるのが「議事録」の負担です。会議が終わったあと、録画を見返しながら発言を書き起こす——あの作業を月に何度かやっていると、それだけで半日くらい溶けていきます。
そこで候補に挙がるのが、AI議事録ツールのtl;dv(ティーエルディーブイ)とNotta(ノッタ)。どちらも「会議を自動で録画・文字起こしして、要約まで作る」という点では同じカテゴリです。ただ、実際に両方を業務で回してみると、得意な場面がはっきり分かれていました。
この記事では、個人事業主や中小企業で議事録を自分で取っている人を想定して、Web会議連携・日本語の精度・料金の3点を中心に、両者の違いを自分なりに整理してみます。結論を先に置いておくので、急いでいる方はそこだけ読んでも大丈夫です。
💡 この記事の要点(3行)
- Web会議への入り方が違う。tl;dvはボット参加型、Nottaは録音+ボットの両対応で、対面・電話にも強い。
- 日本語の文字起こし精度と国内サポートを重視するならNotta、英語・多言語の会議や録画レビュー重視ならtl;dvが寄り添う。
- 無料で試せる範囲が両者で違う。まず月に何本・何分の会議があるかを数えてから選ぶと外しにくい。
📌 先に結論
「日本語メインで、社内・取引先との打ち合わせを正確に残したい」ならNottaが第一候補。「英語や多言語が混ざる」「録画を後から細かく見返して共有する文化がある」ならtl;dvが向いています。両方とも無料プランがあるので、来月の会議2〜3本で試し撮りしてから決めるのが、いちばん失敗が少ないやり方だと思います。
そもそも tl;dv と Notta は何が違うのか
どちらも「AI議事録ツール」と一括りにされがちですが、生まれた背景が少し違います。ここを押さえると、後の比較がすっと入ってきます。
tl;dv:録画レビューから育ったツール
tl;dvは、もともと「会議の録画にタイムスタンプ付きでメモを残し、あとからチームで見返す」という用途から広がってきたツールです。会議にAIのボットが参加して録画・文字起こしを行い、要点に飛べるハイライトやチャプターを作ってくれます。海外発のサービスで、英語をはじめとする多言語に強いのが特徴です。
Notta:日本語の文字起こしに強い国産系ツール
一方のNottaは、日本語の音声認識・文字起こしを軸に伸びてきたツールです。Web会議のボット参加はもちろん、スマホアプリでの対面録音、音声ファイルのアップロード文字起こしなど、入り口が幅広いのが持ち味。日本語UIと国内向けサポートが整っていて、はじめてAI議事録に触れる人でも迷いにくい印象があります。
📌 ざっくり言うと
tl;dvは『会議の録画を資産として残し、チームで見返す』発想。Nottaは『日本語の会話を正確にテキストにする』発想。同じ議事録ツールでも、出発点がこれだけ違います。
料金・機能を一覧で比較(2026年6月時点)
まず全体像を一枚で。細かい条件はプラン改定で変わるので、契約前に各公式の料金ページを必ず確認してください。ここでは『個人〜小規模チームで使う』前提の代表的な項目を並べます。
| 比較項目 | tl;dv | Notta |
|---|---|---|
| 主な強み | 録画レビュー・多言語・チーム共有 | 日本語の文字起こし精度・国内サポート |
| Web会議連携 | Zoom / Teams / Google Meet(ボット参加) | Zoom / Teams / Google Meet(ボット参加) |
| 対面・録音 | 基本はオンライン会議向け | スマホ録音・音声ファイル取込にも対応 |
| 日本語UI | 対応(一部は英語寄り) | フル日本語 |
| AI要約 | チャプター・ハイライト・要約 | 要約・タスク抽出・テンプレート |
| 無料プラン | あり(録画・文字起こしに一部制限) | あり(月あたりの文字起こし時間に上限) |
| 向いている人 | 英語・多言語の会議/録画を見返す文化のチーム | 日本語中心/対面も電話も残したい個人事業主 |
※ 料金・プラン内容・無料枠は変更されることがあります(出典:tl;dv公式 / Notta公式)。最新は各公式サイトをご確認ください。
⚠️ 料金の数字を本文に固定しない理由
両サービスとも年に複数回、プラン名や価格、無料枠の上限を見直しています。古い金額をうのみにすると判断を誤るので、この記事ではあえて具体的な月額を断定せず、『どんな考え方で選ぶか』に重点を置いています。契約直前に必ず公式の料金ページを開いてください。
Web会議連携:会議への“入り方”がいちばんの違い
両者を分けるいちばん大きなポイントが、ここです。ZoomやTeamsで使うとき、ツールがどうやって会議の音声を拾うのか——その方式が運用のしやすさに直結します。
tl;dv:会議にボットが参加して録画する
tl;dvは、会議URLにAIのボットが『参加者』として入ってきて、録画と文字起こしを行うスタイルが中心です。カレンダー連携をしておくと、予定の会議に自動でボットが入ってくれるので、押し忘れが減ります。
一方で、参加者リストに『tl;dv Notetaker』のようなボットが表示されるため、相手に録画していることがはっきり伝わります。これは透明性という意味では良いのですが、取引先によっては事前にひと言断っておかないと、少し驚かれることがあります。
Notta:ボット参加に加えて、手元録音もできる
Nottaもボット参加に対応していますが、加えてスマホアプリやブラウザでの直接録音という入り口を持っています。対面の打ち合わせ、電話、すでに手元にある音声ファイル——会議以外の場面でも文字起こしできるのが効いてきます。
『今日は急きょ対面になった』『電話で詰めた内容を残したい』といった、オンライン会議の枠からはみ出すシーンが多い個人事業主には、この守備範囲の広さがありがたいところです。
📌 連携で迷ったら
- 会議はほぼ全部オンライン、参加者みんなに録画を知らせて問題ない → tl;dvのボット参加が快適。
- 対面・電話・録音ファイルなど入り口がバラバラ → Nottaの録音対応が安心。
- カレンダーから自動で記録したい → 両者とも対応。連携設定の分かりやすさはNottaがやや上という印象。
日本語の文字起こし精度はどっちが上か
ここは正直なところ、扱う会話の内容で評価が割れます。編集部で同じ社内会議の録音を両方に通してみた範囲では、傾向としてこう感じました。
- 雑談混じりの日本語の早口・かぶり発言 → Nottaのほうが崩れにくい印象。固有名詞も拾いやすい。
- 英語と日本語が混ざる会議 → tl;dvが言語切り替えに強く、英語側がきれいに出る。
- 専門用語・社内固有名詞 → どちらも辞書登録や置換で補正する前提で考えたほうがいい。
ただし、これはあくまで編集部の限られたサンプルでの体感です。音質やマイク環境、話者の人数で結果は大きく動くので、『自分の会議の音声』で試すのがいちばん確実だと思っています。1〜2本でいいので、実際の打ち合わせを両方で録ってみてください。
💡 精度を上げる地味なコツ
- 外付けマイクやヘッドセットを使うだけで、文字起こしの精度は目に見えて変わります。
- 発言がかぶると認識が落ちるので、オンライン会議では『一人ずつ話す』を緩く意識する。
- 頻出する社名・製品名は、ツール側の用語登録に入れておくと修正の手間が減ります。
要約・タスク抽出:議事録づくりの“仕上げ”を比べる
文字起こしは出発点で、本当に欲しいのは『で、結局なにが決まって、誰が何をするのか』。ここの作り込みも両者で個性が出ます。
tl;dvの要約とハイライト
tl;dvは、録画にチャプターやハイライトを付け、要点へワンクリックで飛べるのが強みです。『あの発言、どこだっけ』を探す手間が減るので、会議を後から見返してレビューする文化のチームと相性がいい。要約もテンプレートを選べます。
Nottaの要約とタスク抽出
Nottaは、要約に加えて『決定事項』『ToDo』をテキストとして抜き出すのが得意です。会議メモをそのままチャットツールやメールに貼って共有する、という使い方にすっとはまります。テンプレートも日本語の業務シーンに寄せてあります。
✅ 仕上げで選ぶなら
『録画を資産にして見返す』ならtl;dv、『テキストで配って次のアクションに落とす』ならNotta。どちらが偉いという話ではなく、自分のチームが議事録をどう消費しているかで決まります。
セキュリティと“録画していい問題”は先に片付ける
AI議事録でいちばん見落とされがちなのが、ここです。便利だからと先走ると、あとで取引先や社内とトラブルになりかねません。
- 録画・録音は、参加者に事前に伝えて同意を得るのが基本。ボットが入る方式なら自動で表示されますが、ひと言メールで断っておくと角が立ちません。
- 会社員の方は、情報システム部門や上司に『どのツールを、どの会議で使うか』を先に確認する。無断導入はあとで止められる原因になります。
- 顧客情報や機密を含む会議では、保存先・保存期間・第三者共有の扱いを各社のセキュリティ仕様で確認しておく。
⚠️ ありがちな失敗
『便利だから全部の会議をAIで録る』と決めてしまい、取引先に黙ってボットを入れて関係がぎくしゃくした——という話は実際に聞きます。透明性をもって、伝えてから使う。これだけで多くのトラブルは防げます。
議事録のあとに来る作業:会計・電子契約とどうつなぐか
AI議事録は単体で完結しません。打ち合わせ → 見積・契約 → 請求・記帳、という業務の流れの中に置くと、効果が見えやすくなります。個人事業主・中小企業の現場では、だいたい次のようなつなぎ方になります。
- 商談の議事録(tl;dv/Notta)で『何をいくらで』を確定 → そのまま見積・契約へ。
- 契約は電子契約に寄せると締結が早い。freeeを使っているならfreeeサイン、会計をマネーフォワード クラウドでそろえているならMFの電子契約と連携させると、書類の往復が減ります。
- 請求・記帳はfreee会計やマネーフォワード クラウド、ひとり事業で青色申告中心ならやよいの青色申告 オンラインへ。議事録で決めた金額をそのまま流せます。
📌 つなぎ方の考え方
『議事録ツールはどれが最強か』だけで考えると迷子になります。会計を何で締めているか(freee / マネーフォワード クラウド / やよいの青色申告 オンライン)を先に決めて、その周りに議事録・電子契約を足していくと、全体がきれいに回り始めます。
結局どっちを選ぶ?タイプ別のおすすめ
ここまでを踏まえて、よくあるパターンごとに『自分ならこう選ぶ』を置いておきます。最終判断の補助線として使ってください。
✅ Nottaが向いている人
- 会議も商談もほぼ日本語。正確な文字起こしを最優先したい。
- オンラインだけでなく、対面・電話・録音ファイルも残したい。
- ひとり事業・小規模で、迷わない日本語UIと国内サポートが安心材料になる。
✅ tl;dvが向いている人
- 英語や多言語が混ざる会議が一定ある。
- 録画を後から見返して、チームで共有・レビューする文化がある。
- 要点にすぐ飛べるチャプター・ハイライトで会議を“資産化”したい。
どちらも無料で試せるので、迷ったら来月の会議を2〜3本、両方で録ってみるのが結論への近道です。自分の会議の音声で精度と使い心地を見れば、たいてい『こっちだな』と腹落ちします。
導入の進め方:はじめての90日プラン
一気に全部やろうとすると、たいてい途中で止まります。小さく始めて慣らすのが結局いちばん早い、というのが現場の実感です。
- 1〜30日目:どちらか1つを無料プランで、実際の会議2〜3本に使ってみる。文字起こし精度と要約の使い心地をメモする。
- 31〜60日目:合いそうなら有料プランへ。用語登録・テンプレート・カレンダー連携を整え、議事録の“型”を決める。
- 61〜90日目:議事録 → 電子契約(freeeサイン等) → 会計(freee / マネーフォワード クラウド / やよいの青色申告 オンライン)まで、業務の流れにつなぐ。
よくある質問(FAQ)
Q. tl;dvとNottaは無料でも使えますか?
A. どちらも無料プランがあります。ただし、文字起こしできる時間や保存・共有に上限があるのが一般的です。まずは無料で会議数本を試し、足りなければ有料へ、という順番が無駄がありません。最新の無料枠は各公式でご確認ください。
Q. 日本語の議事録ならNottaのほうが正確ですか?
A. 編集部で同じ日本語の会議を試した範囲では、雑談混じりや早口でNottaが崩れにくい傾向がありました。ただし音質や話者数で結果は変わります。英語が混ざるならtl;dvが有利な場面もあるので、自分の会議の音声で比べるのが確実です。
Q. ZoomやTeamsの会議に、相手にバレずに使えますか?
A. ボット参加方式では、参加者リストに録画ボットが表示されます。隠れて録ることは想定されておらず、おすすめもしません。事前にひと言伝えて同意を得るのが、トラブルを避ける基本です。
Q. 会社のセキュリティ規定が心配です。導入前に何を確認すべき?
A. 情報システム部門や上司に、使うツールと対象の会議を先に共有してください。あわせて、録画データの保存先・保存期間・第三者共有の扱いを各社の仕様で確認しておくと安心です。無断導入はあとで止められる原因になります。
Q. 議事録ツールと会計・電子契約はどうつなげばいいですか?
A. まず会計を何で締めるか(freee / マネーフォワード クラウド / やよいの青色申告 オンライン)を決め、その周りに議事録と電子契約を足すと整理しやすいです。freee中心ならfreeeサイン、MF中心ならMFの電子契約と組み合わせると、書類の往復が減ります。
まとめ:会議の音声で試してから決める
tl;dvとNottaは、同じAI議事録でも出発点が違います。多言語・録画レビューのtl;dv、日本語精度と幅広い入り口のNotta。どちらが上というより、自分の会議のスタイルに合うほうを選ぶのが正解です。
迷ったら、来月の会議を2〜3本だけ両方で録ってみる。机上の比較表より、自分の声で出てきた議事録のほうが、ずっと多くを教えてくれます。そこから会計・電子契約までつなげば、打ち合わせのあとの事務作業がだいぶ軽くなるはずです。
🛡️ 免責・広告について
本記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。料金・機能・無料枠は2026年6月時点で各公式サイトを確認した情報で、変更されることがあります。導入・契約の前に必ず各公式サイトの最新情報をご確認ください。会計・税務の最終判断は税理士・公式情報をご確認ください。


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